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いじめ

 茨城県立高校に通っていた男子生徒が複数の生徒からいじめを受け、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されたことがわかった。学校は県教育委員会に「重大事態が発生した」と報告し、第三者で構成された県教委の「いじめ調査委員会」が調査を始めるという。

 県教委の文書によると、県西地域の県立高校に通っていた高校2年の男子生徒は2023年7月~24年5月、複数の生徒からいじめを受けていた。男子生徒からの相談で学校は5月下旬に認知。7月には「学校で他生徒による悪質ないじめがトラウマとなってPTSDを発症した」と、診断された。

 これを受け、学校は同月、「重大事態が発生した」と県教委に報告した。暴言や暴行を加えられたほか、体操着のズボンを下げられる、更衣室で身体を触られるなど10件余りの被害があったという。

 男子生徒は現在は別の学校に通っている。朝日新聞の取材に「人生が変わってしまったと感じている。被害があったことを加害者も学校側も事実として認めてもらい、全容解明を望んでいる」と話した。

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